2024年8月10日The Timesの記事「Are you on track for your dream retirement?」から抜粋・要約。
老後にいくら必要?
英年金基金団体(Pensions and Lifetime Savings Association/PLSA)によると、最低限の老後、適度な老後、ゆとりある老後に必要な資金は以下である。
一人世帯(年間) | 二人世帯(年間) | |
最低限の老後 | £14,400 (税引き前£14,857) | £22,400 (税引き前£23,000) |
適度な老後 | £31,300 (税引き前£35,982) | £43,100 (税引き前£47,590) |
ゆとりある老後 | £43,000 (税引き前£50,887) | £59,000 (税引き前£67,464) |
ちなみに、各老後の暮らしのレベルは以下である。
一人世帯 | 二人世帯* | |
最低限の老後 | 食費:週£50 外食:月£25 レジャー:年一回の1週間の国内旅行 | 食費:週£95 外食:月£50 レジャー:年一回の1週間の国内旅行 |
適度な老後 | 食費:週£55 外食:週£30 レジャー: 地中海沿岸地域での年一回の2週間三ツ星ホテルおよび週末国内旅行 | 食費:週£100 外食:週£60 レジャー: 地中海沿岸地域での年一回の2週間三ツ星ホテルおよび週末国内旅行 |
ゆとりある老後 | 食費:週£70 外食:週£40 レジャー: 地中海沿岸地域での年一回の2週間四ツ星ホテルおよび年三回の週末国内旅行 | 食費:週£130 外食:週£80 レジャー: 地中海沿岸地域での年一回の2週間四ツ星ホテルおよび年三回の週末国内旅行 |
年代別、毎月の貯金額
一人世帯を例に、希望する老後の暮らしを実現するために、毎月いくら貯金をすればよいのか算出していく。前提として、
- 現在の国民年金の満額£11,502を受給できる
- 年金原資の25%を非課税の一時金として受給しない
- 個人年金のすべてを費やし終身年金を購入する
- 個人年金は手数料差し引き後年4%で成長する
- 68歳で引退するものとする
それぞれ希望する老後レベルに必要な年収から、満額の国民年金を引いて不足分を算出し、毎年その不足分をカバーする収入を生み出す年金原資の金額を導き出す。
各レベルの年金原資を達成する、年代別毎月の貯金額は以下となる(税控除および雇用主拠出金も含む)。
最低限の老後 | 適度な老後 | ゆとりある老後 | |
不足分 | 年£2,900 | 年£19,800 | 年£31,500 |
年金原資 | £67,749 | £494,000 | £794,000 |
20歳 | £41 | £298 | £479 |
30歳 | £66 | £484 | £779 |
40歳 | £114 | £840 | £1,352 |
50歳 | £229 | £1,668 | £2,688 |
60歳 | £688 | £5,008 | £8,058 |
Interactive InseestorのCraig Rickmanは、老後のために毎月決まった金額を積み立てていくのは簡単ではないが、もしそのプロセスを10年遅らせれば、同じレベルの年金収入を達成するのに、毎月倍近い金額を貯金していく必要がある、と述べた。
また、記事では、20歳と40歳で毎月£41を年金拠出した場合の2パターンの年金原資の成長率が示されていた。68歳時点で、20歳から始めた場合は£70,963.53、40歳では£25,463.48であった。
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